そうだったのかぁ。 圭吾先生。

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    『疾風ロンド』 東野圭吾 実業之日本社 (2013/11/15)



    ゲレンデに行こう! キャンペーンとな。



    「白銀ジャック」 もある、と読了後に気付く。



    それもなんと本書発行の3年前 !?



    東野氏のHPには、まず白銀ジャックを読むようにと導いている。



    なのに。。。



    また逆かぁ 汗





    読むべき本のチョイスにまるで思惑がないのがバレバレですね。



    まさに乱読 汗





    どこぞのスキー場に埋められた、生物兵器を探し出さなきゃ!



    というのが本書のオハナシ。



    医科学研究所の研究員が作りだした殺傷レベルの生物兵器が雪の中に。



    所長に裏切られ解雇された仕返しに、脅しをかけながらも犯人は事故死してしまう。



    所長は問題の兵器 「K-55」 を極秘に探索するよう主任研究員の栗林に命じる。



    スノボに夢中の息子の力添えもあって、問題のスキー場をつきとめたはいいが、へっぴり腰の栗林は足を痛めて捜索断念。





    なんだ、このだらしない男。 栗林 !?



    名前は宏美ではないけど。。。あの万年助手の方とだぶりましてね。





    東野先生も遊び心でキャスティングしたのかしら? とちょっと思いました。



    気付いてから先は、栗林の箇所は(渡辺)いっけいさんの声音で読みました。





    舞台はほぼスキー場です。 キャンペーンだし。





    スキー教室でやってきた学生やらパトロール隊員やら兵器を横取りしようとする輩やらが絡んできます。





    推理する必要がない、娯楽本です。







    ところで、肝心のキャンペーンですが、



    第2次締切が2014年4月30日必着とのこと。



    A賞は東野先生の直筆サイン入りのスノーボードが当たるようです。



    何度かすべったらサイン消えちゃうんだろうな 汗







    さぁ、白銀ジャック読もっと。







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    逞しく生きるとは。

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      『 生きる 』 小野田寛郎  PHP研究所 (2013/9/21)





      「生きよう」 と思って日々生活してますか?



      そんなにそんなに深くも浅くも考えたことなんて今までありますか?





      元陸軍少尉で1944年(22歳のとき)にフィリピン・ルバング島に派遣され、翌年の終戦を知らせれることなく30年間ジャングルに潜む生活を続けた、故小野田寛郎さん。



      毎日が ”死” と隣り合わせで、くつろいで眠りについたことがないのです。



      30年間、張りつめっぱなしの生活って?



      ワタクシ達が今後死ぬまでの間に、蟻に鼓膜を破られる可能性は0%でしょう。



      でも、彼はやられてしまったのです。



      敵対する ”野生のいきもの” の仕業ではありますが、小野田さんたちも正に野生そのものだったのです。



      時計も暦も持たない生活では、星と太陽と月の位置で時間と暦を確認します。



      帰国するまでの30年間にたった6日のズレしか生じなかったという驚き。







      派遣された隊員も大グループから小グループへ、最終的には2人きりの生活に。



      ”あ・うんの呼吸” で兄弟以上の絆で結ばれたパートナー小塚。



      結局彼をも失くしてしまいます。



      ひとりでも気丈に生きた小野田さんの元へは、終戦を知らせるチラシが撒かれたり、親族のヘリからの呼びかけがありましたが、それさえも敵の誘惑だと疑い、頑なに身を隠し続けたのです。



      自分は上官の任務解除命令を受けるまでは任務を遂行するんだ、という責任感が彼を拘束していました。



      生きることに執着していると言ってしまうと語弊があるのでしょうか。



      ジャングルでの戦闘中に自殺して終着してしまうことに違和感を感じていたというのです。



      後生大事に懐に抱きつづけた弾丸を一発たりとも無駄に使いたくない。



      この弾丸は敵を倒す為だけに使われるべき。





      人間は決してひとりでは生きていけない。



      自然と共存しなければ生きていけない。



      そして、自然には永遠に勝てない。



      人間がいかにちっぽけで無力なのかを誰よりも知っていたのです。







      熱心な捜索隊により晴れて祖国に戻りはしたものの、タイムスリップした日本に生き場所を得られなかった彼は、帰国の翌年にブラジルに移住し牧場経営を始めます。



      牛のことは熟知していたからです。



      殺して、脚をもぎ、皮をはいで肉を喰らい、燻製にして持ち歩いていたから。。。





      牧場経営の傍ら、日本の子どもに自然の大切さを教える「小野田自然塾」を各地で開催し、講演も積極的に行ったそうです。



      あぁ、この方の話は機会があれば聞いてみたい、と思いましたが

      2014年1月16日、心不全のため91歳で死去されたとのことです。



      人生の 1/3 がルバング島だったなんて。





      本書では、30年をおそろしくザックリ描いています。



      読みながら



      30年間、最小限のコミュニケーションしかとれなかった彼が、何故このような豊かな表現力を持つのか不思議に感じました。



      説得力があり、重く気持ちの奥底にしみて。。。



      キレイ事が一切なく、己の弱さも強みも熟知している。



      人間とは別の種の個体が生存しているみたい。





      講演を聞けなかった代わりに、他の著書からも小野田さんが30年間胸に秘め外に伝えたかったことを受け止められたらいいかな、と思っています。







      今、頑張っている人もそうでない人も、



      何かにつまづいてしまった人もつまづくキッカケを探している人も、



      一読して損はないと思いますよ。





      「ラストサムライ」 は彼のことだったのかと。







      ”祈り”  が日常になったので読みました 。

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        『 脳科学からみた「祈り」 』 中野信子 潮出版社 ( 2011/12/1 )



        あることを祈りはじめた頃、新聞広告で目にした本書に魅かれました。





        祈りは過去を対象にせず、未来に向けられるもの。



        すなわち展望的記憶を強化していることになるので、祈りを日常化していると脳を活性化し前向きに活き活きと生きることが出来る。



        ただし、ルーティン化した惰性での祈りの質は低く、その成果は認められにくい。



        心をこめて祈ることに意味がある。





        著者は脳科学者。



        難しい専門用語を使わずにわかりやすく書かれていると思います。





        愛情ホルモン= ”オキシトシン” の分泌で脳は活性化されるとのこと。



        誰かを愛おしく思う時、誰かの為に祈る時に大量に分泌されるのがオキシトシンです。



        人生の質を高めるキーワードは ”シアワセ” であり、幸福を得るための近道は人を想い、人の為に祈ること。



        利他行動(自分を犠牲にして人を救う)とは利己的行動(自分の利益だけを追い求める)と逆の意味のようですが、



        利他行動により人から評価されることが快感ににつながり、達成感を得て幸福を感じることができるそうです。





        ”ポジティブに生きる”



        常に探究心を持つことが人生の質を高め、生きやすくする。





        ”すべての人間は生まれながらにして知ることを欲する”



        アリストテレスの言葉です。





        脳を活かす為には常に新しい事例を取り入れることが不可欠なんですね。





        また、本書の最後にはコミュニケーション能力について書かれています。



        配慮範囲(責任を持つ範囲)が広いほど幸福に生きられるというのです。



        たくさんの人の為に尽くせるか否かによって人生の重みが違います。



        尽くす=犠牲 と解釈せず、自ら喜びを感じつつ他者と接することに意味があるとのこと。



        深いです。





        また、人間やはり他者との会話で脳を鍛えているんですね。



        普段、屋内で黙々と手先だけ動かし、たまに話しかけるのはペットの亀。



        会話が成立するはずもなく一方通行。



        ご近所との世間話はまったくナシ。



        こんな生活を続けていくとワタクシの脳は廃退してゆく一方です。



        危機感をヒシヒシと感じました。





        メールのやりとりはしないよりマシだけど、生の会話による臨機応変な反応が脳を刺激するというのです。



        当たり前と言えば当たり前ですね。





        シアワセを意識して生きていく。。。



        少々会話は少なめですが、



        今、ワタクシはシアワセであります。









        雄大とうさんの魅力

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          『 そして父になる 』  是枝裕和・佐野晶  宝島社 (2013/9/5)



          映画は2013年9月28日公開。



          日本アカデミー賞において、優秀作品賞を受賞した福山雅治氏主演映画のノベライズ。



          映像化されていない、というか撮っていたかもしれないけど本編にならなかった裏側がわかる一冊。



          ふた組みの夫婦の慣れ染めや、斎木家の長男(?)雄大の隠されたナイーブな内面などが新鮮に感じられる描写あり。



          良太の元カノの存在もフムフム。。。





          カッコイイ福山氏をサイテーに描きたかったと監督は言っていたけれど、結局名誉挽回しようと試みをみせる姿も。



          救いようのない○○、的な終わり方にしなかったところが ”甘さ” かな。



          と、ファンのくせに厳しくなってみたい春の始まり。

          ”心” がつかみきれず。。。

          0
            『 心 』  姜尚中 集英社 ( 2013/4/5 )





            先生と青年の往復書簡、いいえ 往復メールで構成されている小説です。



            テーマは「生」と「死」です。



            青年は親友を白血病で亡くし、その後、大学の演劇部の仲間の家族を3.11の東日本大震災で亡くしています。



            傷心の仲間を支えながら、被災地で何か役に立ちたいという思いで



            自ら得意とするライフセービングのボランティアを始めます。



            水ぶくれ、腐敗し、悪臭を放つ遺体と直面し、逃げ出したい気持ちを何とか抑えながら日々を過ごします。



            ”人のため。。。” と自分を鼓舞し精いっぱいの仕事をしても、



            親族からは、変わり果てた身内の姿に 「見たくなかった。。。」 と言われてしまいます。



            遺体引揚げの真意がわからなくなって混乱するなか、見つけ出して大変感謝されるパターンもある。





            不本意ながら命を落とした者、幸いに助かった者、失ったものを懸命に捜す者



            みんなの目標・目的が同じだと思っていたのに。。。



            その考えが覆った時の失望と迷い。



            ”ライフ=セービング” を ”デス=セービング” と先生は言い換えます。





            死を悼み、生きることに悩み、自分の進退に疑問を持つ度に青年は先生にメールを送ります。



            時には、恋愛相談もします。



            受信してすぐに返信する先生は、何故そこまで親身になるのでしょう。





            物語の最後に先生は、青年と自分の息子をだぶらせていた、と語ります。



            息子は心の病で命を絶った。



            「生きとし生けるもの、末長く元気で」 の言葉を残して。





            その登場の仕方があまりにも唐突で、少し違和感がありました。



            一途すぎると生きづらい世の中なのか、現代は。 との疑問もわいてしまって。





            青年が属する演劇部で、ゲーテ「親和力」を現代劇としてアレンジした、という章はちょっと飛躍しすぎて理解しがたく。。。



            そして、その舞台を野外で公演するという劇中劇(作中激)のくだりは読みとばしてもいいかな、と思ってしまいました。



            ワタクシが未熟のせいでしょうけれど。





            結論から言うと、この往復メールスタイルがまどろっこしい。



            若者の胸中を描くための手段だとはわかるんですが。



            同じテーマで、姜先生のことばで全編つづられたものも読みたいなぁ、と思いました。





            「死」は「生」を輝かせるんです。



            歴史オンチが読む時代小説

            0
              『蜩ノ記(ひぐらしのき)』 葉室 麟  祥伝社 (2011/10/26)

              第146回(平成23年度下半期) 直木賞受賞


              ” あるかなきかの微笑 ”

              をたたえるのは、命の期限を定められている元郡奉行戸田秋谷。

              この描写だけで雰囲気がつかめちゃいますね。

              悪い人じゃないぞ、と。



              命が惜しくない者はいない。と思うのです。

              しかしながら、己の命に代えてまで家族の幸せを守り通そうと潔く切腹して逝く者もいるのです。

              己の命に代えてまで友とその家族を慮る者もいるのです。


              歴史オンチで名高い (?) ワタクシが無事に読了できたのも、おとこ気のある人物の生きざまに心をつかまれちゃったせいでしょうか。

              全体の2/3ほどを悩みながら読み進めていった先で、とんでもない展開をみせ、ひとりの少年の死とその死を弔う友の行動にぐいぐい引っ張られ、ページをめくるスピードがUPしていったというわけ。


              なんのことやらわからないと思いますのでザッとあらすじを書いてみますね。
              ( オンチなので苦労します 汗


              27歳から5年間、郡奉行を務め農民とも密に接し慕われた秋谷は三浦兼通の側室 (お由) と密通したと疑われ、十年後の切腹を命じられました。

              なぜ十年の猶予があったかというと、秋谷が手掛けていた藩主・三浦家の歴史を綴った家譜を編纂し終えてから、という理由です。

              その後の十年間は向山村に幽閉され、家譜を編纂しながら妻・娘・息子の家族4人で暮らしています。

              そして、日々の雑事や思いを「 蜩ノ記 」という日記に記していました。


              一方、豊後羽根藩の檀野庄三郎はささいな事で刃傷沙汰を犯し、切腹と引き替えに幽閉中の秋谷の元へ遣わされることになったのです。

              秋谷を監視すると同時に、秋谷が密通事件をどのように家譜に記すのか報告するよう命じられました。

              庄三郎は秋谷と生活を共にするにつれ、秋谷の潔白を信じるようになります。

              この事件には何かウラがある。。。。

              ”ウラが大事 ”とは思いますが、オンチのワタクシはこの辺りの裏事情を軽くながし読みしちゃったわけです。 ジャンジャン 汗


              私が心奪われたのは、そんな裏事情よりこっち ↓↓


              秋谷の息子郁太郎と親友である源吉は百姓の倅。

              幼い妹、お春をいつも背負って面倒見がいい。
              出来過ぎの倅には十中八九呑んだくれの父がセット。

              ご多分に漏れず、源吉も苦労しているというわけ。

              朗らかで前向き。
              死に顔にさえも笑顔を浮かべてしまうような男っぷり。
              苦しい顔を見せると妹お春が泣くからだ。

              そう、源吉は殺人容疑でとりおさえられ、郡方目付に折檻されて命を落としてしまうの。
              ( 理由は書かない方がいいね。 気になる方は読んでみて )


              お咎めの最中から涙がとまらなくってねぇ。。。

              丸めたティッシュが川のように連なって。
              ( 山のように積むほどではないが、という意味 )


              源吉の亡き骸を目にした郁太郎は源吉の仇討ちに向かうんです。
              「 ご家老様に源吉の痛みを知ってもらう 」 ってわけ。

              まだ少年ですよ。 カッコよすぎです!!
              もちろん、庄三郎がお伴するんですけどね。

              一目散に城に向かう郁太郎の体が燃えるほど熱をもった様子が伝わるようです。


              そして、郁太郎が仇討ちに成功したか否かは書かずにおきましょう。



              この話は映画化され、2014年10月に上映されるようです。


              何度読み返しても (後) 安易に涙があふれます。


              源吉と郁太郎にゾッコンです。




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              じぃじぃシーナの奮闘記

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                椎名誠 『三匹のかいじゅう』 集英社 (2013.01.10)


                葉ちゃん、岳くんを育てていた父だった頃、椎名さんと奥様の渡辺一枝さんは ”子どものために長生きしよう” と誓ったそうです。

                今、岳くんが3人の子持ちになり、孫との接触に 「ヨロコビ」 と 「シアワセ」 を感じている様が手に取るように感じられる一冊。

                年を経て、今の椎名さんは孫の為に長生きしなきゃ、と新たな人生の目標をもったことでしょう。


                はっきり言って 「親ばか」 ならぬ 「ジジばか」 物語です。

                孫との関わりに充実した日々を送りながら、息子岳くんやお嫁さんに対する信頼関係が強いことをとても感じられ、気持ちがあたたかくなる書物です。

                食べ散らかす孫も、喧嘩する兄弟も、思い返せば自分の子どもたちと同じことを繰り返している二世を穏やかに見守っているじぃじぃ。


                ワタクシの娘を愛してくれた亡き母と、今なお愛情を注ぎ続けてくれる父の姿が椎名さんの献身ぶりと重なり、知らずと涙が流れるのでした。



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                人間の可能性

                0
                  『水のかたち』 上巻/下巻 宮本輝  集英社 (2012/9/26)


                  『eclat(エクラ)』に2007年〜2012年に連載されたものに加筆・修正した作品です。

                  40代後半〜50代女性向けのファッション誌ということもあって、主人公は50歳の平凡な主婦。

                  閉店した喫茶店から譲り受けた茶碗をきっかけに、骨董の道に足を踏み入れ瞬く間にとある喫茶店のオーナーに抜擢されてしまう。

                  ただのお人好しではないが、存在自体が知らず知らずのうちに人に安らぎを与える、毒気を持たない女性。

                  平凡な奥様として、夫の仕事のサポートをし、子どもの食事の世話を日々くりかえし、掃除と洗濯が日課。

                  没頭する趣味ももたないまま、これで一生を終るんだと諦めるようにこれまでを振り返った時、自分の運の良さを改めて見つめ直しひとつの決断をする。

                  運の強い人、そうでない人。
                  運を活かせる人、そうでない人。

                  どちらも自分は前者であることを悟り、まわりのサポートも手伝って第二の人生を始めます。


                  他に登場する要人もおおむね人生の折り返し地点を過ぎた頃、すなわち50歳を前後して転機を迎えます。


                  出戻りの姉は居酒屋の女将となり、夫は脱サラして従兄の個人事業を引き継ぐ。

                  ジャズシンガーとしての才能を発揮して高い評判をよびはじめた旧知の友。

                  若い娘と再婚して56歳にして初めての子をもうける不動産屋の主人も登場。



                  主人公が喫茶店から譲り受けたもうひとつの骨董、朝鮮の手文庫からは、何やらいわくありげのリュックや手記が出てきて。。。

                  そちら方面の謎に迫っていくうちに、また人と人との不思議なつながりというものを描写していっています。

                  この作品はいつもより、登場人物が多かったです。

                  その人たちみんなが、自分の人生に意味をもって深く関わった人とのエピソードを語る中に、ズシズシと胸に響く教えを聞くことになります。



                  最後のページを迎え、このまま終わってしまうのか? と輝さんの物語はもっと続いて欲しいと欲が出てしまいます。

                  本書も例外でなく、おや?これからどう軌道にのっていくのかと気になります。

                  主人公が開いた喫茶店には、たくさんの喜・怒・哀・楽をかかえた人たちが集まってくるでしょうから。。。


                  障害物に鉢合わせた時、当たって砕けるのか、当たらないように避けるのかによってその後の展開が変わってくるのが常と思っていませんか。

                  水はどこをどうやって流れたとしても、その場その場のシチュエーションに合わせてそこを通り過ぎると、また元の水に戻るものです。

                  自然に逆らわずに身をゆだねてゆくと、心配するほどの大きな失敗にも遭うことはないんじゃないか、と勇気をもらえるオハナシでした。



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                  男のロマン追求!牧場主に?!

                  0
                    『優駿』  上巻/下巻   宮本輝  新潮社(1986/10/25)

                    輝さんの作品、なんで魅かれるんだろう。。。

                    と、よくよく考えてみた。


                    色気があるんだな。 エロスではないよ。

                    なんか、心ゆさぶられる文体が好き。



                    和具工業社長の和具平八郎とその娘久美子は1頭の競走馬の馬主となる。


                    物語の格となる名馬 「オラシオン」 の生産牧場の主、渡海千造とその息子博正との出会いから、オラシオンがダービーを制するまでに関わった人々の人生・運命を左右する細かい内情やカラクリが見え隠れする。


                    平八郎が信頼を寄せる秘書、多田時夫の立ち位置も重要で、久美子の心を微妙にゆさぶっている様は、少々ミステリアス。

                    純朴な牧場息子とのちょっと幼いイメージの恋物語とは違う、大人の恋愛ごっこの相手に父の秘書を選ぶとは !?


                    かつて己の事業の拡大の為に人に恨まれるような際どい悪行で辛酸をなめつつ、倒産の危機においては社員の進退を慮る、企業トップとしての責任を全うしようとする男気のある和具社長。

                    私生活では妾の子(息子・誠)の生命危機にさらされて、父として腎臓移植を迫られるもふんぎりの悪さからよんどころない事態に追いつめられる。


                    父から娘に譲渡され、父の知らないうちに娘から息子へと譲られてゆく駿馬。
                    この馬が誠の生きる力になってくれれば、と腹違いの姉は想いを託すも悲しい結末を迎える。

                    もし、この馬がダービーに勝ったなら、和具は業界から離脱し牧場主になろうと決心する。

                    オラシオンの生まれ故郷のトカイファームと隣接する牧場を買って。


                    土地を一続きにし、共同経営するのが以前から決められていたような運命ですらある。


                    そこには、博正と共に馬の世話をする久美子の姿があるはず。


                    競馬ファンなららずとも、草原を駆け抜ける競走馬の馬体の輝きと息遣いがひしひしと感じられる (イメージできる) 爽やかさアリです。



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                    会話をふくらませるテクニック。

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                      『聞く力 −心をひらく35のヒント− 』 阿川佐和子 文藝春秋 (2012/01)


                      パパさんが読みたいと言うので図書館にリクエストして数カ月。

                      だいぶ売れているらしいのでいつも観てるTV番組でとりあげられてたんでしょうか。



                      司会やインタヴュアーとして活躍なさっている阿川さんの著書。

                      ”営業” に活かそうと思ったのか (今さら !? ) 真意は定かではないけれど、日ごろマンガしか読まない彼の願いは叶えてあげたい。

                      ワタクシも阿川さんの本好きだし。。。

                      古い本で、お友達の壇ふみさんとの対談集とか往復書簡がシリーズであったので面白く読ませていただいたことも。

                      今、改めて検索してみてお二人とも慶應義塾大学卒ということがわかりました。
                      歯に衣着せぬ痛恨のコメントがなんとも楽しいお二人です。



                      さて、本書についてです。

                      対談のお仕事をされて、よく知った人、ちょっと知ってる人、初対面の人、怖い人、楽しい人、無口な人。。。多種多様な方々のお話を聞いてらっしゃるうえでの苦労話や予期せぬ収穫(面白話)が書かれています。

                      そして、人に話を聞くにあたっての心得。

                      35のヒントを全部というわけにはいきませんので、かいつまんで。


                      幾多のお見合いが会話の勉強になった、なんて言っておられますがホント、お見合いほど相手を知る為に上手く本音を聞き出すテクニックが必要な状況はありませんよね。


                      また、著名人との対談では相手のことを全く知らないでは話にならないので事前に予備知識を入れるよう資料を渡されるとのこと。

                      その資料読みが間に合わないこともある。

                      恐る恐る話が始まって、会話がかみ合わなくなったとしても ”知ったかぶりはしてはいけない” んです。

                      バレるんです。


                      対談の段取りを用意周到にして大失敗をした苦い経験も。

                      せっかく話がはずんでいい雰囲気になったのに、的外れな次の質問によって話の流れを途切れさせ、終始まとまりのない結果に。

                      このことから、人の話を注意して聞いて、その内容に関連した事項からヒントを得て話を膨らませてゆく技量が大切ということを学んだそうです。


                      相槌の大切さについては、こんなふうに。

                      「聞いていますよ」 のサインを常に出していれば、よほどの人じゃない限り会話は続いていくもので、感心を持たれていると判れば、「あれも言っちゃおっかな」って気になるってものだと。



                      ゲストの立場からすれば、話をさせられているんだけれど、対談が終わるときになって ”あたしってこんなこと思ってたんだ”と気付く人がいるそうです。

                      それは、人に話すことによって自分が持っている思想や感覚を整理しているからなんだと思います。

                      日記を書いていればわかりますが、 ”なんとなく” ではなくて文字にして表現するとなると ”具体的” な言葉になりますよね。

                      改めて、他人に聞かれて初めて自分の考えを整理した覚えのある人も多いのではないでしょうか。

                      コミュニケーション不足になりがちな昨今、すすんで会話を楽しんでみると知らなかった自分に出会えるのかも知れませんよ。


                      阿川さんご自身はこのような本を出されることに謙遜されていますが、身近な人 (よく拝見している、という意) の気取らない文章なのですんなり頭に入ります。

                      参考にされたい方は是非一読くださいませ。



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