虚しさが残る 紙の月

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    『 紙の月 』 角田光代  角川春樹事務所 (2012/3/8)





    ”できごころ ”  その場で急に起こったよくない考え



    誰の身に起こっても不思議ではない、「まさかこんなこと」



    強迫観念 ・ 孤独 ・ 置き去りにされる焦燥感 



    主人公の心のモヤモヤに共感できる人がたくさんいるはず。





    自分で稼がないと自由にものが買えない。



    夫に養われているという負い目を感じながら悶々と日々送っている主婦が、



    奮起して銀行に勤め始め、とんでもなく飛躍して莫大な金額を横領してしまう。



    顧客の孫と唐突に不倫関係になってしまうくだりは??だったけど。





    そもそも、自分の欲求を満たすための稼ぎが、若い愛人の借金返済目的に変わっていく。



    ありそうでなさそう、なそうだけどあるんじゃない?





    物欲に負け、愛欲に溺れ、必要なのは人様の金。





    架空の預貯金証書を作成し、預かった金で豪遊し貢ぎ。。。



    ちょっとの間、拝借するだけ。。。



    はじめは律義に帳簿をつけて返済の目処を立てていたものの、いつしかそれも追いつかない程になり、



    終いには自分で操作した額がどれだけなのか判らなくなる。









    義務教育が終わり、就職、結婚、出産くらいまでが、人生の半分くらいにおとずれる転機。



    ここに就職しなければ。。。

    この人と結婚しなければ。。。

    赤ん坊が産まれていたら。。。



    どれも、平行して2パターンの人生は歩めないわけです。



    誰だって一度は「。。たら」「。。れば」で架空の第二の人生を夢想したことがあるのでは?





    幼少期からの人格形成、金銭感覚の芽ばえと勘違い等がからみ、ひとりの人間の半生の縮図を見せつけられるよう。







    これが買えたから裕福、あそこに行けたから幸せ。



    大丈夫、貴方のことは私が守ってあげる。。。( そして裏切られ )





    金銭感覚と幸福感のバランスのとり具合に失敗してしまった中年女性の可哀想な結末。





    取り返しのつかない犯罪、逃げ切れるはずがないことを薄々感じている。





    犯罪者心理





    『 捕まってほっとしました。 』



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      • 2019.07.18 Thursday
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      • 22:58
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