『ユリゴコロ』 沼田まほかる 双葉社
またやっちゃったかな。
帯につられて痛い目にあったのはそう、角田光代の「八日目の蝉」だった。
さて、こちらの変わったお名前の著者は初めてで、略歴を見ると結構オトシでした。
主婦やり、僧侶やり、会社経営やった後に50代で初の長編がホラーサスペンス大賞をとっちゃったらしいです。
本書もホラー色が強く出ています。
幼年時代は穴に虫けらを落として快楽を得、少女時代には殺人を繰り返してしまうエゲツナイ女の子が登場します。
偶然であれ故意であれ、殺人に関与していて捕まらずにいられることがかえって「小説」であることを改めて感じさせてしまっています。
小説の始めのうちから、主人公の彼女が失踪(他にも災いが重なる)してしまうんですが、ここは失踪でなくても良かったんじゃないかとも思えちゃいました。
さすがに、大ドンデンガエシをラスト数ページまでためられると”やられた感”がありますが。。。
「ふぅ〜ん」と「ウーン」が混ざったような唸り声が読了後の一発でした。
ユリゴコロ=ヨリドコロ はすぐに結び付いたけどね。
各紙で絶賛!とか、深い家族愛!とか。。。
ひねくれ者には解りづらいな。
素直に期待しすぎるのか
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